大事なのは、「誰が言ったか」でも、「何を言ったか」でもない。
最近、ネット上で良く見かける、この手の議論。
ネットでは、「何を言ったのか」が「誰が言ったのか」より重要、
という話を見かける。本当にそうなのか?
実際の社会では、会社などでは、一介の平社員よりも重役の話の方が
影響力が大きい。
また、周囲からの信頼が高い人(A)と、低い人(B)では、
Aの意見を周囲は尊重することを、見聞きすることが多いだろう。
たとえ、同じことを言っていたとしても、Aの方が周囲を説得し、
動かすことができる。
例え言ってることが立派でも、Bが言ってる場合は
「何を偉そうに」ということになるだろう。
すなわち、リアルの世の中では、
「誰が言ったのか」の方が、「何言ったのか」よりも影響力が大きい、
ということになる。
だが、私の言いたいのはこれではない。
同じ人が同じことを言った時にも、言い方によって受け手の反応が
変わるという話を聞くこともある。
「北風と太陽」の話はあまりにも有名だが、言わんとしていることは両方とも同じである。「コートを脱いでください」だ。
北風=なんでもいいからとにかくコートを脱がんかい!吹き飛ばすぞ!
太陽=ワタシからは暑さがどんどん出ているので、脱いだ方があたも快適ですよ。
旅人は、北風に対しては頑なにコートの裾を閉じ、太陽に対しては
素直にコートを脱いだ。
もう、おわかりであろう。
同じことを言うのにも、言い方を変えるだけで、受け手の反応が変わることを。
つまり、最も大事なのは、「どう言ったか」なのである。
「言う人」、「言う内容」、「言い方」、この3つが揃ってこそ、人を動かすことができるのである。それも、嫌々ではなく、前向きに。
人格をもっと磨いていかないといかんね。
ではでは。