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読書感想 「四季・奈津子」

内容(「BOOK」データベースより)

きみはボスポラスの海を見たか――。奈津子は3年ごしの恋に終止符を打って東京へと旅立った。波留子、奈津子、亜紀子、布由子。それぞれの宿命をせおった四人姉妹の人生が透明な音色で響きあう。
 
感想
4人の娘に春夏秋冬の当て字で名づけるなんて洒落ているが、男の子が生まれたどうしていたのだろう、とかつい考えてしまう。
 
現実に奈津子ような生き方をできる人というのは、そうはいないだろう。恋人の心変わりに翻弄されつつも、暖かく見送る恋人の達夫はなかなか気丈に振る舞うが本当に彼女のことを許すことができているのかは、非常に気になる。

 

これだけ極端な生き方をすることには、当然、賛否両論あるだろう。しかし、一度しかない人生、自分の生き方を貫き通す奈津子には、一種の潔さを感じてしまった。

このあと残り3人についての物語についても、読み進めたいと思う。

 

四季・奈津子 (1979年)

四季・奈津子 (1979年)