kaz68031のブログ

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読書感想 四季・波留子

 内容(「BOOK」データベースより)

離婚して実家に戻った長女・波留子は、妹・布由子の自殺未遂がきっかけで医師・沢木と親しくなる。そして、子どものころから優等生だった自分の自由で奔放な一面に気づき、戸惑いながらも、自分らしい人生への一歩を踏み出していく―。四姉妹それぞれの生き方を描く四季シリーズの第二部。
 
感想
本シリーズの第一部を読んだ。長く読み継がれている作品だけあって、やはり、読み応えがある。第一部では、主人公である次女の奈津子を中心に追いかけながら、四姉妹それぞれ紹介している。読みながら、昔ドラマで見た向田邦子の「阿修羅のごとく」を思い出した。
 
さて、本作の主人公である波留子は確かに長女で優等生の雰囲気があるが、人間だれしも表と裏の顔がある。それも気づくことのないことが多い。彼女も例外ではなく、しっかり者の顏と隠された奔放な一面。そして、自身の人間性、ビジネスセンスに目覚めてゆく。そのさまは、進化という表現があっているようにも思える。
 
人間誰でも自分の新しい可能性や才能に気づいたときは、嬉しくなるもの。人生はそれを探す旅であると言えるかもしれない。
第二章 四季・波留子 (集英社文庫)

第二章 四季・波留子 (集英社文庫)