kaz68031のブログ

どこにでもいるサラリーマン。阪神タイガースのファンです。

ゴールデンスランバーを読んで

先日、ゴールデンスランバーという小説を読んだ。

首相暗殺の容疑者に仕立て上げられた主人公が、昔の友人の助けを借りたりしながら逃げ回るストーリーに、ここ数年読んだ小説の中では一番感情移入したといえる。身に覚えのない犯罪に巻き込まれ、警察から追いかけられる恐怖、不条理感。とても納得できるものではないだろう。

 

主人公には、敵だけではなく味方も現れる。その中の一つである、不良グループ(味方というほどには協力しているわけではないが)。彼らは言う。「学校でもどこでも、何か悪いことがあると、俺たちがやったわけではないのに俺たちのせいにされる。だから、あんたの気持ちはよくわかる」と。

 

 自分も知らないうちに、先入観や人からの又聞きに知らず知らず毒されてはいないか?テレビで放送していたから、新聞に書いてあったから、ネットに載っていたから・・・・。こうした環境の中で、他人の情報を鵜呑みにするな、という方が無理だろうが、 やはり何事も疑ってかかる、という姿勢は大事だろう。おススメの1冊。

 

ではでは。

 

ゴールデンスランバー (新潮文庫)